陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋

陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります

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馴れ

 
先日、本屋をぶらついていたら「サライ」という中年オヤジ向けの雑誌が
あった。

今回の特集は「仏像の見方」という事で、フムフム・・面白そうだと思い購入。

そしてページをめくると仏像の解説の前に陶芸家・新開寛山(しんかいかんざん)という
陶芸家の特集ページがあった。

どれどれ・・・と読んでみると・・・この新開寛山という方は生まれは
明治45年京都生まれで96歳の陶芸家。

日展の理事で日本芸術院賞など受賞し勳四等旭日小綬章までもらっている
お偉~い先生だった。

そういえば私がまだ日展に出品していた頃、見た事がある作品でした。

・・・で・・・色々と戦時中の大変だった頃の話とかが書いてあるんだけど
その中で気になった一文があったのでちょっと紹介。

「同じ作品は作らない。みんな、一点ものです。数を作ると何かおろそかになってくる。
手馴れてしまってね。やっぱり、初めてのところへ足を踏み出すのがよろし。
いっぺん歩いたところを、また歩くというのは、もういけません」

96歳にして新しい作品へのチャレンジ精神に感服いたしました。

作品を作る場合の最大の敵は「馴れ」という当たり前だけど
中々に実現が難しい事を見事に突いているな~って感じ。

もちろん、作品を作る場合、反復練習は大事。
それはロクロにしても、タタラ作りにしても、ひも作りにしても同じだと思う。

数をこなして技術を身に付けていく。

しかし、反復練習と馴れとはまったく別物。

うまくなればなるほど「馴れ」が生じやすい。

そして、反復練習がただの反復製作となっていく場合もある。

モノ作りにとって、こういう事が一番怖い。

気をつけたい。


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Comment

No title

さかさん

いえいえ・・・そんな・・・
もったいの~ごぜ~ますだ~!お代官さま~!

2008.09.21 | 熊本[URL] | Edit

No title

本日の日記はこれからの生き方にも参考にさせていただくお言葉でしたm(_ _)m

2008.09.20 | さか[URL] | Edit

    
プロフィール

熊本栄司

Author:熊本栄司
陶芸家・熊本栄司

三重県四日市市在住。
陶芸ビエンナーレグランプリ。
朝日陶芸展 秀作賞・新人奨励賞。
日展など多数の公募展に入選。

岐阜県瑞穂市の市章をデザイン




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