陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋

陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります

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陶芸教室考

 
ある陶芸ブログに「教室やどこかの講師をしている・・・すなわちセミプロで・・・」
ってな事が書かれてあったのを見て・・・

・・・って事は私はセミプロなんだな~?!

明日から「ミ~ン、ミーン!」って鳴いて過ごそうかな?ってマジで思ってしまった。

昔、陶芸教室を始めるにあたって、陶芸家の友人から「お前も落ちたな!」と
言われた事を思い出した。

作家では食べていけず・・・いや・・・厳密に言うと食べていたのだが・・

あまりに不規則、不安定な収入のために教室を始めた事については
大筋容疑を認めます。間違いありま千年。亀は万年。

(刑事さん!しゃべったのでカツ丼注文してください。)

作家だけで食べていた頃はとにかく無休で働き、個展に次ぐ個展を重ねていた。
一年に10回という個展回数は体力・気力の限界を迎えていた。

仮に1回の個展で100万円売ったとして、作家の手取りは半分より少し上。
画商や美術業者さんが仲介に入ると手取りは半分もない状況だった。

そこから個展にかかる経費(滞在費・交通費等)や土代、燃料費等を差し引くと
とても100万での売り上げでは生活できない。

おおきな百貨店での個展ならまだしも(百貨店なら100万ではちょっという感じだけど)
、小さい個人ギャラリーでの1週間で100万円をコンスタントに続けるのはかなりキツイぞ!

これではどれだけがんばってもほとんど儲けは出ない。

一回の個展の売り上げを300万、500万としていかなければ、とても
生活なんてできやしない。

それでも個展をやって作品を売っていくしか方法がなく、とにかく
個展を開くための作品作りに毎日身を粉にして働いた。

しかし途中から個展会場を埋めるために作品を作っているような気がしてきたのと
毎日、毎日、土との会話だけで他人とはまったく会話のない、いわゆる
「ちょっとヤバイ」状況に体力・気力が悲鳴を上げていた。

やっぱりある程度は地に足をつけて、作品を作らないともう何が何だが
わかんなくなって、頭がパニックになってきました。

ま、そんな事もあり、個展の回数を今までとは違って極端に減らして
その分、陶芸教室をはじめようと思ったのでありました。

教室をやっていると言うとやはり、同業者からは冷たい視線っというのは
正直感じますね~。

やはりどこかに「作品だけで食べてない」という、なんだか一番突いてほしくない
コアな部分への非難。しかし教室が流行っていたりすると、その反面の
嫉妬の部分。

「俺達は作家を貫き貧乏しているのに、あいつは教室をして儲けている」・・・と。

実際は教室をしてベンツに乗っている訳でもなく、ぎりぎり、スーパーで
ベビースターラーメン5連袋を買えるくらいなのだが・・・(どんだけ~っ)



どうも陶芸界では「陶芸教室」をしている作家というのはあまり
よく思われていない感じがします。

よくよく考えてみると、テレビで活躍している華道家の先生でも教室を持っているし
お茶の世界も教室で体制を維持しているみたいなもんだし・・・

書道だってほとんどが教室を持っていて、純粋に「書」の作品だけ売って生活している
人ってほとんどいないと思うんだけどな~。

ま・・・こういうブログの場合、〆は・・・・

「教室をやってはいても作品は良いのを作り続けます!」

・・・って事で一件落着??なのかな????

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Comment

No title

いさちゃんですさん

ま、うちの生徒は陶芸作家の先生の所という
感じはほとんど持っていない??感じがしますよ~。
まあ、それが良いのか悪いのかはわかんないんだけどね。
うちは教室専門って事もなく、教室もやり、作家もやり、他ごともやりって感じですんで、そういう意味では教室命って事でもありません。

やりたい人はやれば良いし、やる気が失せている人は来なくて良いです!って感じです。
先生もヤル気の無い人に教えるほど疲れる事はありませんからね~!あははは

2008.08.30 | 熊本[URL] | Edit

No title

Henry君

いやいや・・・・まあ、そう言ってもらうと嬉しいんだけど・・・まあ、たまにブログもきれいごとだけでは無く本音と建前という観念から書いてみるのも面白いかな~?な~んて思っていますが・・・
決して重い話題ではないんですが、なんとなく書いてみたかった内容ではありました。
また、たまには一杯やりましょう!

2008.08.30 | 熊本[URL] | Edit

No title

しんちゃん先輩

どんどん憂さ晴らしして下さ~~い!
私も実はブログで憂さ晴らししている所も
あるんですよ~!あははは

2008.08.30 | 熊本[URL] | Edit

No title

陶芸作家の教室に行けるのは、すごいしあわせですよね。私も時たまオヤジギャグのはいった楽しい教室にもう少し近かければとおもってます。
でも遠くからでも先生の魅力に惹かれてかよわれているみたいですね。そうです教室がなければ素人は困ります。茶道 お華 等その好きな先生の門をたたきたいです。

2008.08.30 | いさちゃんです[URL] | Edit

No title

重いテーマですね。「しんちゃんさん」も書いておられますが、教室を持つこと、集客できることも大変な力だと思います。教室を通じて熊本作品を知ってもらえれば、それも熊本作品を世に広める宣伝ですしね。もっとも、教室がすぐ販売に結びつくことは少ないのかもしれませんが・・・。いずれにしても、教室を運営される上では、奥様の力も大きいでしょう。感謝しないとね(笑)。

2008.08.30 | Henry[URL] | Edit

教室

教室で食っていくのも、別の意味で大変なことだと思いいますが・・・
教室の維持すら出来ない方もいらっしゃることだし。
他所のHPだと言いたい放題、憂さ晴らしさせてください。

2008.08.29 | しんちゃん[URL] | Edit

    
プロフィール

熊本栄司

Author:熊本栄司
陶芸家・熊本栄司

三重県四日市市在住。
陶芸ビエンナーレグランプリ。
朝日陶芸展 秀作賞・新人奨励賞。
日展など多数の公募展に入選。

岐阜県瑞穂市の市章をデザイン




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