陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋

陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります

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生態系

 
明日から光風窯陶芸倶楽部展がわが工房の中にある
ギャラリー光風庵で始まります。

午前10時から夕方5時まで。日曜日までやってます。

そして、明日の11時からは光風窯陶芸倶楽部親睦会があります。
会費さえ払えば、飲み放題、食べ放題!
もちろん毎年恒例の手打ちそば実演もあります。

今日は陶芸教室をしながら並行して準備に終われました。




さて・・・今日の本題は「生態系」についてです。




昨今、地球温暖化や人為的な事で各地で生態系が変わってきています。
有名な所では琵琶湖での外来魚問題。ブラックバスなんかの事ですね。

・・・で、まあ自然界の事も重要な問題ではあるのですが、私が言いたい
生態系は・・・

四日市万古焼業界の生態系の変化

です。

小さい魚はより大きな魚に食われ、その魚はそれより大きな魚に食われ・・・
大きな魚が死ぬと微生物に食われ・・という生態系がありますね。
それが順繰りとうまく作用していた。

焼物業界にもそれと似たような生態系がかつては存在してました。

原材料屋さんから窯屋(メーカーや窯元)が原料を買う。



窯屋の製品(作品)を問屋(卸業者)に売る。



問屋は小売店に売る。



小売店は消費者に売る。

この生態系の図式をもっとぶっちゃけると・・・

原材料屋さんはメーカーが大量仕入れしてくれるので
安く納入できた。

作れば売れた時代だったので、トンネル窯などの設備投資をし
どんどん作っていった。製品を納める問屋も大量の在庫をしてくれるため
安心して作れていた。

問屋はより多数の小売店との取引をするために、年に2回ほどの
「見本市」なるものをホテル等で開き、小売店を接待しそこで大口の
注文を取る。

小売店も店においておけば、そこそこ売れていった。

めでたし!めでたし!

・・・・の生態系の図式は今、根底から崩れてしまってます。

逆から言うと・・・

小売店での売り上げ成績が全然ダメ!

よって問屋はリスクを嫌い、在庫はほとんどしない。

在庫をしない問屋に対して、窯屋も量産体制は取れない。

原材料の高騰と窯屋の生産調整により、売り上げ減。

そこで窯屋も問屋や小売店に頼らなくなり、自力走法に切り替えます。
メーカーからネットなどの情報網を使い直接消費者へ売り込みます。

一昔前までは、問屋さんの手前決してそんな事はできません。
暗黙の了解でそれだけはご法度でした。

問屋さんの取引がなくなる事は死活問題だったのですが
昨今、問屋の取引が無い以上、問屋の顔色を伺う事など必要ありません。

仁義無き戦いです。

生態系の崩壊です!

よって・・・自然界と同じく生態系が崩壊すると・・・

本来そこにあった生き物、ここでいう万古焼関係の人々は
どんどん数が少なくなっていき、大袈裟に言うと絶滅への道まっしぐらです。

先日の組合員の総会になぜか私も主席しましたが、
またまた組合員脱退の名前発表がありました。
(確か5つの窯元が脱退)

一度、壊れてしまった生態系を元に戻すのは不可能に
近いかも知れません。

うちは・・・微生物に属しているため・・・まだ、なんとか生き延びています?!

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プロフィール

熊本栄司

Author:熊本栄司
陶芸家・熊本栄司

三重県四日市市在住。
陶芸ビエンナーレグランプリ。
朝日陶芸展 秀作賞・新人奨励賞。
日展など多数の公募展に入選。

岐阜県瑞穂市の市章をデザイン




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