陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋

陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります

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金銀彩・・・続き

 
あまり技法の説明ばかりのブログも面白くない?ですか~?

金銀彩、上絵付けの説明は一応ラストにしますね。

今回は金彩+上絵付けの飯碗で説明します。

昨日は赤絵の説明だったんだけど、それにヒワ色とピンク
それと九谷緑の説明です。

まずはヒワ色。

silver4.jpg


ピンク。

dou1.jpg


九谷緑。

silver5.jpg


ヒワ色は普通に水とCMCで溶いて塗るだけ。

九谷緑は赤絵の上に塗ります・・っていうか・・・
塗るという表現より置いていくという感じです。
私の場合、九谷緑にはCMCは入れません。
入れると流れすぎるので水だけで溶いています。

赤絵の上に九谷緑を置くと、赤絵の赤は無くなり緑が発色します。
これを業界用語で・・・

「赤を食う」

・・・といいます。
これは九谷緑だけではなく、草青色でも同じ現象がおきます。

そして問題はピンク。

ピンク色や紫色は普通の上絵の具とは違い値段がすごく高いです。
理由は・・・

「含金絵の具」(がんきんえのぐ)

だからです。

ピンクや紫という色は金の成分がないと発色しません。
つまり絵の具の中に微量の金が入っているんです。

普通の金液をどんどんと薄めていくとピンクや紫になる事でも
よくわかります。

たぶんガラス工芸の世界でも、ピンク色の作品って高いと
思いますよ~!原理は同じだから・・・

(間違っていたら、ゴメン!デスノートに名前を書かないで~)

ですから私の使っている上絵の具は、普通の陶芸家が使うのより
値段的にはすごく高いのを使っている事になります。

アホです。

しかもピンクはCMCを入れても全然、筆の走りが悪いです。
ですからピンクで線を書くのは難しいです。

注意・・あえてピンク色と私は説明していますが、本当に色は
    赤紫です。薄く塗っているがためにピンク色になってます。

そこで私はステンシルの筆を使い自分なりに工夫して塗っています。

dou2.jpg


まずは塗る表面をステンシルの筆でザザーーーッっと塗ります。

こんな風に・・・

dou4.jpg


そしてそれからステンシルの筆で叩いていきます。
そうするとこうなります。

dou5.jpg


それを790度で焼くと、こうなります。

dou6.jpg


黒かった金の部分が金色に発色し、九谷緑が緑色に発色しています。

・・・とまあ・・・こんな感じの説明でしたけど、みなさん
お分かりになられましたでしょうか?

日頃、陶芸についてほとんど書かない私にしては、久々にこれぞ!

「陶芸ブログ」

・・・って感じだったんだけど。
これって基礎知識しか書いていないので・・

「こんな事くらい知ってら~っ!」

などと言わないでくださ~いね!

明日からはオヤジに戻ります。

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Comment

piccoloさん

普通の陶芸家ではありません。

ちょっと変わった陶芸家でーーーす!

2007.03.25 | 熊本[URL] | Edit

うわ~v-21
先生、普通の陶芸家みたいですやん!

それにしても
ピンクって金が入ってて高いんですねえ!
初めて知りました。

2007.03.24 | piccolo[URL] | Edit

    
プロフィール

熊本栄司

Author:熊本栄司
陶芸家・熊本栄司

三重県四日市市在住。
陶芸ビエンナーレグランプリ。
朝日陶芸展 秀作賞・新人奨励賞。
日展など多数の公募展に入選。

岐阜県瑞穂市の市章をデザイン




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