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陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります
Posted at 2006.08.29 Category : 未分類
さて・・・たまには陶芸の事を書く事にしましょう。
「炭化焼成」たんかしょうせい 読んで字の如く、土が炭と化す?のです。 よく個展で「炭化ってなんですか?」と聞かれるので 説明します。 オーソドックスな焼き方としては、サヤの中に作品を入れ その周りに炭やら、籾殻、おがくずなどを入れてサヤを 蓋します。 ※サヤとは耐火土で作ってある箱みたいなもんです。 大きな作品の場合は耐火煉瓦で作品を囲みます。 そして焼くと周りの炭やら籾殻が燃え、そして炭素が サヤの中に充満するわけです。 炭素が土の粒子の間、すなわち土の表面にある目に見えないような 細かい隙間に炭素が付着し、まるで陶器が炭化したように 見えます。 この焼き方は古代人やら縄文人が土器を作ったやりかたと 酷似しています。 彼等は土器の周りに木やら枯葉やら籾殻やら・・・を置き それに火をつけて燃やして土器を固めた。 あまり酸素が入らない奥の方の作品はススがついて 黒く炭化したように見えますね。 ま、それをガス窯なり電気窯で人工的にやっている訳ですね。 私の場合、真っ黒にしたい場合はギュウギュウに籾殻を サヤの中に入れますし、黒くしたい部分を減らす場合は 籾殻の量を減らします。 あまり真っ黒だとサンマの焦げたような感じになるので 私は籾殻の量を調整し、作品の底の部分3分の1が黒くなるように しています。 よく炭化焼成に挑戦して真っ黒になってしまったという方が おみえですが、大体の場合は土の中に鉄分がかなり多い土を 使って焼いたのでしょう。 サヤの中は強還元がかかっていますので、鉄分の多い土だと 真っ黒になってしまいます。 炭化の模様をつけたい場合は白い土を使う事をオススメします。 そして私の場合、炭化焼成の場合、窯の状態は酸化焼成にします。 さきほども言いましたがサヤの中は強還元がかかってますので サヤの外側まで還元をかけると、サヤの中の空気の量が極端に 減り、炭化特有の濃淡模様がうまく出ません。 サヤを蓋して空気を遮断はするんですが、空気もサヤの中に 適量入れる事がコツですね。 ですから窯は酸化で焼きます。 元々、炭化焼成は低い温度で焼くとされているんですが 私の場合は強度をつけるために1200度の高温で焼成してます。 それでもちゃんと炭化模様がつきますよ! どうですか?炭化焼成についておわかりになりましたでしょうか? たまにはオヤジギャグなしのブログです。 ですからゲストは今日はいません。 (なんか私らしくないな~) ↓↓↓↓ 人気blogランキングへ ![]() スポンサーサイト
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Comment
さかさん
今日は信楽ですか?
陶芸を見に行ったのかな?
楽しんで来てくださいね!
よくわかる説明でしたm(_ _)mな~るほど・・・・・。
きれいなオレンジ色が出たりもしますよね~。
明日は信楽に行ってきます。