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陶芸家・熊本栄司の陶芸春秋

陶芸家・熊本栄司の日々の活動や思い、陶芸家としての喜怒哀楽を綴ります

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道具

 
モノ作りにとって道具は大事なものです。

「弘法は筆を選ばず」

とは言うもののそれは弘法の話であって、凡人はやはり良い道具を使う事を
オススメします。

まあ、良い道具というのは別に高価な道具・・・ってな事でなくて
市販されている安い道具でもそのまま使えるのは沢山あります。

本当はプロの作家は道具をすべて自分で作るもんなんでしょうけど
まったく一から作るのもこれまた大変。

うちの教室でもよく使う道具に「かきべら」というのがあります。

しかし、この「かきべら」に限っては・・・市販されている中ですぐに使えるなんてのは
ひとつもありません。

まず下の写真を見てください。

kakibera1.jpg


刃が外側についています。しかもシャープではない。そして幅がありすぎます。

一体これで何をどうやって削れというのでしょう?

実は刃は内側についていた方がはるかに削りやすいのです。

いつも疑問に思っているんですが、この「かきべら」を作っているメーカーは
土を削った事がない人間が作っているんじゃないか?って思えてきます。

下手クソな人間が悪い道具で作るとどうなるか?
見せてあげたいです。(嫌味爆発)

それで・・・こちらでヤスリを使いカスタマイズするわけです。

kakibera2.jpg


サンダーを使い、若干幅を細めにしてそれからヤスリを使い内刃にするわけです。

そうすると削った土は上の方にきれいに跳ね上がっていき、「かきべら」が
土の中にめりこんで行くという事はなくなります。

こうやって使っているうちに、どんどんと金属部分が磨耗していって
最後には針金のように薄くなってきます。

実はこの状態が一番削りやすいのです。

ゆで卵をナイフで切るよりも針金で切った方が切りやすいのと同じで
摩擦抵抗が少ないと土を削る時はやりやすいですよね。

(だからはじめから針金でかきべらを作っている作家もいますが
使用するにはちょっと技術と慣れが必要かも???)

しかし、針金状になった「かきべら」は実に短命です。
削りやすいけど、すぐに磨耗し切れてしまいます。

本当は針金状になった「かきべら」はとっておきの時にために保存して
おきたいのですが、削りの下手な生徒さんについ貸し出してしまい・・・

結果、切れてしまいます。とほほほ

面倒くさがりの私は切に内刃の「かきべら」が市販される事を願うばかりです。

さて・・・先日、コーヒー碗を作ってまして、ちょっと土があまったので
こういうのを作ってみました。

seisanbin.jpg


手の部分以外はロクロ整形です。

口の部分を作るのが意外に面倒です。

(おお~・・・・今日は純粋に陶芸ネタじゃないかぁ~!!!)

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プロフィール

熊本栄司

Author:熊本栄司
陶芸家・熊本栄司

三重県四日市市在住。
陶芸ビエンナーレグランプリ。
朝日陶芸展 秀作賞・新人奨励賞。
日展など多数の公募展に入選。

岐阜県瑞穂市の市章をデザイン




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